突然「辞めたい」と言われたら
スタッフから突然、
「院長、今日診療後に相談があるのですが・・・」
なんて切り出されたらドキッとしませんか?
診療中もそのことが気にかかり
集中力も半ば途切れ、途切れ
そして実際にスタッフと話してみると
「来月いっぱいで辞めたいです」
「じつは結婚を予定していまして、家庭に入りたいと思います」
突然退職されてしまうと
患者さんへの対応など、戦力不足が否めません
どうにかならないものか?、と
頭を悩ませることになります
自分の理想とする歯科医院を作る為には、
退職願いを出された時に
どういった選択をすればよいのでしょうか?
考えられる方法は主に3つ
①【引き止める】
②【退職までの期間を伸ばしてもらう】
③【退職を受け入れる】
しかし、ちょっと待ってください
1つずつ検討していく前に念頭においておいて欲しいことが一つあります
実際は、本当に急に退職が決まるなんてことは
ほとんどないのです
スタッフは様々なステップを踏んだ上で
最終的な決断として退職を告げに来ます
一般的なスタッフの退職を決めるまでの行動を一緒に見ていきましょう
退職を望む理由は色々とあると思います
・結婚を機に家庭に入りたい
・自分のやりたいことが見つかったのでステップアップしていきたい
・子育てが大変、親の介護がある など
しかし、
急に辞めるときの理由はほとんどの場合は本音ではなく、
建前であるケースが多いのです
では、辞める本当の理由はなんなのでしょうか?
答えはシンプルです
『ここで働いていても私にメリットがないから』
酷な言い方をすると、
『あなたと一緒に働いていても私には何の得もない』ってことです
デートをする時、結婚する時
一緒にいると幸せになるというメリットがあるから
一緒にいるのです
友達も一緒にいると楽しいから
一緒にいるのです
一緒にいても楽しくない
幸せにも感じない
一緒にいてもメリットがないということであれば
その人と一緒にいたくはないですよね?
仕事をすることも同じです。
ここにいてもメリットがないと感じれば
その場にいたくはないのです
インターネットが普及する前は
辞めても次の就職先のことが不安なので
『すぐに辞めよう』とはなりませんでした
今はどうでしょうか?
スマホが普及して簡単に情報が手に入るようになりました
メジャーな求人媒体があるので
次の就職先だってすぐに探せてしまいます
一昔前に比べると
圧倒的に転職しやすい環境になっているのです
優秀なスタッフが辞めてしまうと
その穴を埋めるために多くの時間・コストがかかり
その期間、理想の歯科医院作りからは遠ざかり
マイナスからゼロに戻す為に様々な労力がかかってきます
ですので、
優秀なスタッフを辞めさせないようにするため、
様々な対策が必要になります
その為には、
辞めるまでのステップを理解する必要があります
では次回から2回に分けて、
辞職に至るまでの5つのステップと危険度についてお話したいと思います