雑談なのか気遣いなのか
患者さんに抜歯をしなければいけないことを伝え
今後どうやって治療計画を立てていくのか
ナイーヴな話しをしているとき、
消毒室でスタッフ同士で喋っている声が聞こえる
笑い声が診療室に響いている
院長先生の心の声は、、、、
確かに今は治療計画を相談している時間のため、
治療のアシストは要らず
DAさんの手が空く時間だ
だったら、他にやることがあるんじゃないか!!
ユニットをキレイにするとか
患者さんとコミニケーション取るとか
物販用のPOP作るとか
クリニックの仕事をどんどんやってよ
、と心の中でつぶやく
そして、自分の手が空いた時に
話をしていた2人を呼び出して
ちょっと【イライラ】しながら
「患者さんに話し声とか笑い声とか聞かせちゃダメだよ。
もう消毒室ではベラベラ喋らないで!!」
スタッフさん2人はすいません、
とあやまります
そして、お昼休みにスタッフルームに行って
「院長、ほんとうるさいよねぇ」
「ほんと、そう!!
そして、1ヶ月後
消毒室からしゃべり声と笑い声が聞こえてくる
またかよ・・・・・
こんな診療風景、
思い当たるふしはありますか?
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全く同じ状況です
院長先生が患者さんと治療計画について相談しています
消毒室からスタッフの話し声
笑い声が響いてきます
ここで条件を追加します
この話しているスタッフさんは
DAリーダーと新人スタッフさん
新人スタッフはまだ慣れない歯科医院の環境に
緊張して萎縮してしまっている状態
性格的にもちょっとおとなしめで、
自分からなかなか話しかけたりできないタイプ
DAリーダーさんはどうにか新人さんに1日でも早く馴染んで
医院のために戦力になってもらいたいと
新人教育に一生懸命に力を入れている
休み時間にも新人さんのために
教育ノートを書いている
院長先生にも
「どうやったら新人さんが医院に早く馴染めますかね?」
と質問しに来ます
ちょっと馴染むのに時間がかかりそうな新人さんに
教育担当DAリーダーさんが気持ちを和まそうと話しかけている
そんな中で、、、、
消毒室でスタッフ同士で喋っている声が聞こえる
笑い声が診療室に響いている
さぁ、受け取り手として院長先生はどう感じるのか?
『他にやることがあるんじゃないか!!』
とはならないと思います
DAリーダー頑張っているな、
一生懸命に話しかけて新人さんの緊張を解こうとしているな
と、むしろ高評価になると思います
ただ、もちろん患者さんに声が聞こえたり
笑い声が聞こえてしまうのはあまり良くはないので
後でDAリーダーを呼んで、
一生懸命に頑張っているなか【申し訳ないけど】という気持ちを持ちながら
『新人教育、ありがとう!!
〇〇さんも笑顔で話しているね。
君のおかげでクリニックが回っているよ
すごく助かります
ただ、申し訳ないんだけど
患者さんに声が聞こえたりするのあんまり良くないから、
ちょっと小さい声にするか
雑談もすごく信頼関係を作るのに大事だから
スタッフルームとかで喋ってもいいよ』
とアドバイスのように話しかけることができます
前提条件が違うと、
同じ行動に出会ったとしても
対応の仕方が変わります
そして、今日お伝えしたいのは
【雑談の背景】を知っていますか?
ということです
後者のように
先輩が後輩を和ませようとして一生懸命に話しかけているのを知らずに
ただ雑談をしていると院長先生が思ってしまっていると
【イライラ】しながら対応することになります
すると、一生懸命に話していたDAリーダーはやる気を削がれ
新人スタッフさんはより萎縮するようになってしまいます
(もちろん、ただ雑談しているのであれば
指摘してあげないといけません)
しっかりと【背景】を知った上で指摘をしないと
効果性は半減してしまうので
【背景】を知るために
日頃から話しかけてみてはいかがでしょうか