(日誌)ティラノザウルスみたいに
4歳の子供のCR処置を行いました
初めての歯科医院での通院ということもあり、
いきなりCRをせずに
TBIやPMTCを通してラポールを築いてから
治療を開始することにしていました
今日は、緊張の中での初めてのCR処置です
小さい子供の場合、突発的に動いてしまうことがあるので
ベテランのDAさんにアシストについてもらうことにしました
私としてはいつも通り、
タービンで注水練習をして
バキューム練習をしていきます
いざ、CR処置をしようと思うと
やはり緊張感のためか口が大きく開きません
そこで私はいつも
「カバさんみたいに大きくお口を開けてね」
と話して、大きく開講してもらうように促します
アシストしてくれているDAさんもそれに合わせて
「そうだねぇ、カバさんみたいに大きくお口開けようね♪」
といつもいってくれるのですが、
今日はいつもと違いました
「ティラノサウルスみたいに大きく開けようね♪」
ん!?なんでティラノサウルスなんだ??
理由はその時にはわからなかったので、
私がカバで、DAさんがティラノサウルスだとチグハグになってしまうので
私も口が閉じ気味になってしまったら
「ティラノサウルスみたいに大きくガオーッて開けましょう」
と合わせて話しました
CRを無事に終えて、うがいをしてもらう時に理由がわかりました
スボンにティラノザウルスの刺繍がしてある!!
そうか!!ティラノザウルスが好きだということがわかって
「ティラノザウルスみたいに大きく開けようね」
って言ってたのか!!
私はその患者さんが4歳の子供で、初めての歯科治療なので、
・どうやったら治療がスムーズにいくか
・頬や舌を傷つけないようにしないと
・お母さんも見てるし、慎重に
など、口腔内にばかり意識が入ってしまっていましたが、
洋服のところまでは目が行き届いていませんでした
そんな時、
<この子供がどうやったら治療を嫌がらずに受けてくれるのだろう>
という視点で見てくれるDAさんがいてくれると、
とても助かります
実際、この4歳のお子さんは
笑顔で帰っていきました
ただアシストしてくれるDAさんよりも、
Drとは違った目線で患者さんをケアしてくれるDAさんの方が
患者さんもより快適に治療を受けることができます
そういったことの積み重ねが信頼感につながってくるので
DAさんのアシストというのは
手技のアシストだけではなくて、
患者さんの気持ちの面でもアシストしていくことが必要だと思います