(日誌)衛生士実習生
コロナ禍のため、
なかなか医院での現場実習ができなかった今年
第3期(最後の実習先)の衛生士の実習生が3人来てくれました
学校の先生から、
「今年は全然臨床実習ができていないので、
どんどんアシストにつかせてください!!」
と言われていたので、
午前中は院内の設備、器具・材料の配置を教えて、
午後からは早速アシストについてもらいました
私が実習生にアシストを教える場合
まず簡単な処置のアシストについてもらってから、
その後すぐにフィードバックをして
アシストの練習をしてもらいました
アシスト練習をして基準点をクリアーしてから実地に入る、
といった方法もあるのですが
今回は実習期間が3週間しかないので
少しでも臨床経験を積んでもらいたく
急ピッチに教えていく方法をとっていきました
(通常の場合には相手のタイプを見て決めていきます)
まずは、CRのアシストから
実習生は驚きと戸惑いが強かったのですが、
「責任は自分が取るから大丈夫だよ」
と伝え、バキュームの位置も指定して持ってもらいます
CRもシェードを指で指示出しをして、持ってもらい
光照射器と交互に手渡しを行います
緊張感のある中、どうにかCR処置が終わり、
すぐにフィードバックを行います
CR処置のアシストにつく前に色々と教えていくよりも、
アシストに着いた【後に】教えた方がより集中して話を聞いてくれます
ここでのポイントは、
【 わからない ⇨ 知りたい ⇨ そういうことか 】
です
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どんな時でもそうなのですが、
【相手が欲しがった状態】になってから話した方が
より良く話しを聞いてくれます
通販番組が良い例です
<高枝切りばさ>
まず、庭のシーンで
高いところにある枝葉が切れずに困っている
おじいさんのシーンが映し出されます
高い脚立を使ったとしても
店頭の危険性がある
どうしたものか・・・・
高い枝を危険なく切る方法が【わからない】
そして、
「そんなあなたに、朗報です!!
転倒する心配なく切れる方法があります」
と番組は展開していきます
すると視聴者は、
どんな方法があるのか【知りたくなります】
伸縮自在のハサミを使って、
脚立を使うことなく安全に地面に立ったまま
高い枝を切ることができるのです
【なるほど、そういうことか】
その状態に視聴者を導いてから
商品の値段を提示し、購入を促していくのです
この流れの重要なポイントは
【わからない】=【知りたい】に持っていくことです
人はかけているところがあると
そこを埋めたくなる性質があります
パズルの1ピースが欠けていると、
全体の印象よりも、かけている部分に目がいくのです
そして、ピースが近くにないかどうか探し始めるのです
まずは自分が欠けているところがある、と
自覚させるところから始めます
例えば、学校教育
まず生徒にミニテストを受けさせて、
自己採点をしてもらいます
そして、間違えたところを自覚させるのです
すると、間違えの箇所を教えると
生徒は聞く耳を持って話を聞いてくれるようになります
そして、成績がアップしていくと
先生とのラポールも形成されいくのです
まずはトライさせて、自分に足りないところを自覚させる
ただ、もちろん自分が責任の取れないことだったり
患者さんに迷惑のかかるようなことは
控えないといけません
自分の裁量で任せられる範囲内で任せて
その後にフィードバックで修正していく
すると、どんどん成長していきますし、
何よりも教えている院長先生とのラポールが強くなっていきます
生徒←→先生の関係になり、
何か困ったことがあったら院長先生に聞きにいくようになりますし、
院長先生から言われたことも素直に聞いてくれるようになっていきます