(日誌)スタッフさんが泣いている

(日誌)スタッフさんが泣いている


今日もいつも通りに診療をしていました

フッと息をついて消毒室で手を洗おうとしていると、
スタッフさんがすごく泣いています



『え、どうしたの????』



あまりにも号泣していたので、
理由を尋ねてみると


「おじいちゃんが亡くなってしまって・・・・
 今、ご案内した患者さんがすごく似ていたので・・・・」


ずっと仕事中だからと堪えていた感情が、
溢れ出してしまっていました


今日はメンタル的に大変そうだったので、
「早く帰ってゆっくりしな」と
早退をしてもらうことにしました



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正直、スタッフさんが早退してしまうと
その分の負担が他のスタッフさんにいってしまいます



「仕事なんだからちゃんと自分のことをやってから帰って欲しい」

「感情的に辛いからって早退するのどうなの?」

「私だってメンタル的にきつい時もあったけど、ちゃんと仕事したよ」


そういった不満の声が出てくることもあります


逆に、
早退したスタッフさんの分もみんなでリカバリーしていこう!!
と一致団結してすすんでいくことができます


・石膏をDrが注ぐ

・電話をポケットに入れてすぐに出れるようにする

・先輩スタッフさんは周りに指示を与えて、円滑に進めるように導く

・受付さんのフォローにいく


そういったこと自らすすんで取り組んでいくようになっていきます



この差はどこからくるのか?


院長先生の普段の行動から生まれる
【医院の文化づくり】に基づいてこういった行動の差が生まれてきます



院長先生が普段から

「簡単に休んでもらうと困るんだよね。
 体調管理もしっかりするのが仕事だから。」

「メンタルきついとか、俺の方が辛いよ。
 仕事とプライベートは分けてもらっていいかな」

と、休む人に対して不満を日頃から口にしていると、
スタッフさんもそのように思うようになっていきます



逆に、院長先生が日常的に

「プライベートで大変なことがあると、
 仕事に取り組むのも大変だよね。
 ちょっと休んできたら?」

「家族の方が体調悪いんでしょ?
 今日はもういいから帰って助けてあげなよ」

相手を気遣った言動をしていくと、
次第に医院の風土が【困ったときに助け合う】になっていきます



ただ、ここで注意しないといけないことがあります


休んでいいよ、休憩してもいいよと言って
自分は特に何も行動を起こさない


そうすると、スタッフさんは不満を抱くことがあります


「院長、また休んでいいよって言ってるよ。
 負担かかるのは私たちなんだから勘弁してよ」


そうなってくると、せっかく気遣いをしても
他のスタッフに不満が出てきてしまいます


ですので、自分ができるところは手伝ってあげると
そのような不満が出ることを防ぐことができます


・患者さんからの電話に出る

・石膏を注ぐ

・基本セットを滅菌にかける


普段の診療もやりながらそう言ったサポートをすることは
正直なはなし、骨が折れる作業になります

ただ、そう言った行動をスタッフさん達はみているので、
医院の文化づくりになっていくのです


【文化づくり】はとても大変です

自分の言動=行動  一致させる必要がありますし、
今日やったからすぐにできるというものでもありません


日々、スタッフさん達に気遣いをすることによって
スタッフさんは気遣いが医院の文化になり
普通に行動に起こしてくれるようになります


いかに文化にして普通にしていくのか



メンタルで不調がある時、
「大丈夫?院長に相談しにいってあげようか?」


体調が悪い時に
「ちょっと休んできなよ。
 その分わたし達が頑張るからさ。」

と、スタッフさん同士で声を掛け合うようにもなっていきます


そして、自分が何かあった時にも助けてくれるという安心感も得ることができます


お互いに気遣いをする文化づくり、
大変ですが取り組んでいただけるととても強い組織になると思います











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