役職・職種以外の仕事はやりません

役職・職種以外の仕事はやりません


とあるクリーニングスタッフさん

当初お願いしていたのは
治療器具の洗浄・滅菌、ユニット・廊下の清掃


ある日、
歯科助手さんが急遽休みに

患者さんをご案内する人手が不足

今日はちょっとご案内をやってもらえるように話をしたら

「いや、私はそういう清掃以外のことはやるように言われていないので
 一切そんなことはやりません」

と全く手伝ってくれませんでした



私が以前体験した実話なのですが、
皆さんはどう感じましたでしょうか?


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経営している会社のトイレ掃除を
社長自ら清掃している

私の知っている
何件も歯科医院を経営している歯科医師の先生は
各医院に出向いた際に自らユニット周りの清掃を行っています


たとえ自分がどんな役職・肩書きがあったとしても、
そんなことには一切とらわれることなく
その時その時において必要なことができるかが
とても重要なのです


では、何件も歯科医院を経営している歯科医師の先生は
各医院に出向いた際に自らユニット周りの清掃を行っています

どうしてこの行動が必要なのでしょうか


多くの人はユニット周りがもし汚くて、

「あ、ここ汚いから拭いといて。
 壁に染みがあるからとっておいて
 そこも、あそこも、・・・・・」

と指示だけする人がたまに医院に来るとします


言われる方はどう思うでしょうか



『(また、うるさいやつきたよ。小姑かよ。)』


と内心呟きながら
渋々清掃をしていくことになるでしょう



では、逆に何も言わずに
ユニット周りを清掃し始めたらどうでしょうか?


清掃は私たちの仕事なのに、
理事長先生が清掃をしている

一定レベルを超えているスタッフさんであれば

『(あ、やばい)』

と思い焦って

『代わります!!』

とすぐに言いにいくことでしょう


この時に大事なのが恩着せがましく、
お前らいつ止めてくれるんだよ
と思いながら清掃をしていないことです

もし恩着せがましくやっていると

すぐに
「あぁ頼むよ」といなくなってしまいます

すると、
『(面倒だなぁ・・・)』
となってしまいます


自分は純粋に汚れが気になって清掃をしている、
という気持ちで行うことが重要です

「気遣ってくれて、ありがとうね。
 でも、今忙しいと思おうから
 全然俺がやっておくから大丈夫よ。』
 

と言われると、
スタッフさんは理事長さんに掃除をやらせてはダメだと思うようになり
考えて行動するようになります

そして、理事長でも掃除をするのだからと
自分の仕事以外のことでも
気になるところは自主的に行動するようになっていきます

・受付さんが忙しかったらヘルプに行く
・電話が鳴ったら衛生士さんが電話対応する


肩書き・役割以外のことをリーダー自らすすんで取り組んでいくと、
自分の役割を超えた仕事も医院がうまく回るように
取り組んでくれるようになります


組織はトップの影響力が大きいです

トップがやらなければ、スタッフさんもやりません

ですので、院長の仕事以外にも
清掃や受付の仕事をヘルプで行くようになると
スタッフさんも自然とそうなっていきます


大変なことかと思いますが、
医院のレベルを上げるのであれば
そういったことも必要かなと私はおもいます






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