子供への声かけ
今日、急患で乳前歯がぐらぐらして痛い
小さな女の子が来院してきました
親御さんが抜歯を希望されたので、
急遽抜歯をすることになりました
ただ、まだ心の準備ができていない小さな女の子なので、
浸麻の時に泣いてしまいました
そんなとき、Drがたくさん話しかけても
難しいと私は思っています
それは、どんなに優しい対応をしたとしても
【Drは加害者】だからです
「痛くないよぉ」と言いながら麻酔を打つ
「大丈夫だよぉ」と言いながら歯を抜く
「頑張ってねぇ」と言いながら歯を削る
常に加害者なのです
私の感覚としては、
ビンタしながら『痛くない?』と聞いているような感覚なのです
ですので、
加害者がいくら優しい言葉をかけたとしても
なかなか難しいと思います
そんな時に必要なのが、歯科助手さんの存在です
常に患者さんの味方である歯科助手さんが寄り添うことにより
お子さんもできる限り不安な気持ちを和らげることができます
加害者であるDrと
【寄り添ってくれる歯科助手さん】で役割分担をしておくと
スムーズに診療を行うことができます
では、どうすれば
【寄り添ってくれる歯科助手さん】を育成できるのか?
答えとして、
普段から院長先生・医院からホスピタリティーを与えることが必須です
日常的に院長先生が声をかけていて、
優しく接して歯科助手さんの心に【人に優しくできる貯金】をしていくのです
先輩スタッフさんが忙しい時に声をかけて、
仕事の手伝いをしてくれることによって歯科助手さんの心に【人に優しくできる貯金】をする
そういった貯金があるからこそ、
お子さんに限らず医院に来てくださる患者さんに
優しく接することができるのです
普段から、
院長先生から大きな声で怒鳴られる
先輩スタッフからいびられる
スタッフ間でのいざこざが多い
そんなメンタル的に不安定な状況にいるようでは、
心に人に優しく接するための貯金がないので、
患者さんに寄り添うことはかなり難しいです
みんなが優しく接し合うからこそ、
患者さんにホスピタリティーを提供することができるのです
決して、貯金のない状態では
接遇セミナーやホスピタリティーを学んだとしても
決してうまくはいかないのです
患者さんにホスピタリティーを提供したいのであれば、
まずはスタッフさんにもホスピタリティーを与えないといけないと私は思います