勤務医Drの不満

勤務医Drの不満



『石膏なんて注ぎたくありません』



私の職場にいた、とある勤務医Drの一言です


どんな状況下で言ったのでしょうか?



医院はスタッフが一斉に大量離脱し、

Drが8人に対してスタッフDA4人(うち新人DA2人)



ベテランスタッフさんは受付をやりつつ、
隙間時間を見つけて石膏を注ぐ
その間にも電話は頻繁になるので
電話対応をしながら他の作業をこなしている状況


新人スタッフは
入社6ヶ月未満の2人


この状況下、
ほとんどのDrが診療をしながら空いている時間に
それぞれ石膏を注いでいる





そんな状況下の中、


『石膏なんて注ぎたくありません』



さらに、


『人がいない時にDrのマンパワーで解決するのはナンセンスですよ。

 印象を全部シリコン剤に切り替えれば、
 石膏注がなくていいじゃないですか』


『仕組みでどうにかしましょうよ。

 オートクレーブも2台にすればいいんですよ。
 もしくは、基本セットも全部ディスポにしましょう』



皆さんはどう思いますか?


私の見解としては、

『(こんな意識で今後、開業して成功するのかなぁ・・・??)』



このままでは、
おそらくスタッフさんたちが忙しくても
全く手伝わない院長先生になるでしょう

一緒に働いているスタッフさんの気持ちがわからないので、
患者さんの気持ちもわかりません

自分の治療観ですすめていくので、
合う患者さんには良いのですが
合わない患者さんは離脱していきます


そして、
医院がうまくいく可能性を自ら閉ざしてしまうのです



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ここで視点を変えまして
世の中で成功している人はどんな人なのか考えていきます



・ヒット商品をコンスタントに売り出す企業

・リピートの多い美容室

・患者さんが多く溢れる歯科医院



成功している経営者の方々は、
誰しもお客さんの気持ちを満足する方法を知っています


【人の気持ち・感情がわかる】のです


商品を販売する企業も、
多くの購入者の気持ち・感情がわかるので
そこを刺激するようなキャッチコピーを考えて
売り上げを上げていくのです


患者さんの気持ち・感情がわかるから
多くの患者さんが来る歯科医院を作ることができますし、
自費も増えていくのです



うまくいかない人は、
人の気持ち・感情がわからないのです


患者さんの気持ち・感情がわからないのであれば、
どう話したら患者さんに響かせらられるのかな、とは考えずに
ただ一方的に話をする、もしくは全然喋らなくなります

立地が良ければそれでも良いかもしれませんが、
患者さんの気持ちが分からずに進んでしまうと
多くの離脱を生み出すことになります


企業も購入者の気持ち・感情がわからないと、
どういった商品が受けるのか
どのようにお客さんに広告を打てばいいのかわかりません


常に私たちは人との関係から売り上げを出しているので、
人の感情がわからない人は
売り上げを上げることはほとんどできないのです



特に我々歯科医師は対目の前の患者さんですので、
相手の気持ちが分からないと

「歯を抜いたらインプラントですよ!!
 他の入れ歯とかブリッジとかありえないですね。
 普通の人はインプラント入れますよ。」

「セラミック以外に銀歯入れるなんて信じられません。
 一般的な知識がある社会人ならみんなセラミック入れますよ」

「この歯はもう抜かないとダメですね。
 他に選択肢はないですよ!!」


と、自己主張の強い説明になってしまいます


圧倒的カリスマ性を持った院長先生であればうまくいくのですが、
なかなかそうはうまくいきません


ですので、まず身内であるスタッフさんの【気持ち】を理解するようにしていくと、
次第に患者さんの【気持ち】もわかるようになっていきます

そして、気持ちがわかった上で
どのように自分が対応したら相手が行動してくれるのかを考えていくことが
患者さん・スタッフさんを動かすためにとても重要になっていくのです


まず、相手の【気持ち】を考えてみても良いかと思います




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