スタッフが辞める本当の理由⑧

スタッフが辞める本当の理由⑧

実は突然じゃない『突然』の辞職

スタッフが辞職を告げに来るまでには5つのステップがあります

ステップ① ネット検索

ある日、元気のない衛生士さんがいました
話を聞くと・・・

「昨日仕事中に嫌なことがあって・・・・
 夜遅くまで転職サイトで他の歯科医院の情報を見ていました」
「転職サイトを見ていると心が落ち着くんです」

と言うんです

今は本当に簡単に情報が手に入る時代になりました

探そうと思えば選択肢はとても多いです
スマホさえあれば、転職情報を検索するのだって
あっという間です

そして、
「あぁ〜、ここの歯科医院って楽しそうだなぁ〜」
「給料こんなにいいの!!いいなぁ〜」
「有給すっごい取れるんだ、旅行いきたいなぁ・・・」

自分が理想として思い描く歯科医院を探しては
色々と考えを巡らせます

ただ、この段階はまだ初期

気持ちはまだ勤務している医院からは離れてはいないので、
軽くササっと他院・他職のページをみるくらいです

ただ、この状態でさらに嫌なことがあると、、、、

ステップ② 友人・家族に相談

高校の同級生や衛生士学校の友達
彼氏や家族 など

周りの人たちに相談をします

その時に話すことと言えば
<自分に都合の良い話>だけです

実際には自分がミスをして怒られたのだとしても
ミスしたことには少ししか触れず、

「院長に、すっごい怒られた」
「あんな言い方しなくてもいいんじゃない?」

自分を正当化した話を周りの友人・家族に話していきます

周りの人たちはその状態に同情して

『そんな院長がいる病院なんか辞めちゃいなよ』
『他にいいとこあるから』

とアドバイスしてくるでしょう

自分にとって有利なことしか話さないので
相談される人は
そう答えてしまうんですね

すると、

「やっぱ、うちの医院ヤバイんだな」
「他のいいとこ行きたいなぁ・・・」

と心はだいぶ動いていきます

これは、ウィンザー効果といって、
利益関係のない第三者の意見は参考にしやすいのです

Amazonや食べログと同じです
誰が言ったかわからず、信憑性はないにしても
とにかくいろんな意見を調べるんですね

ヒトは失敗したくない生き物なので、
できるだけ失敗の可能性を下げる為に
多人数の意見を得て
その上で行動した方が安心感が得られるのです。

ただ、この時点ではまだ腰が重いです

人間は普段と違うことをしようとすると
生活環境を思いっきり変えようとすると
脳に抵抗が出てきます

脳は現状維持したがるんですね

転職というのは大きな決断がいるところなので
かなり気持ちが動かないと
行動にはなかなか移さないのです

では、次回からステップ③〜
をお伝えしていきますね

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