あなたはどう対応しますか

あなたはどう対応しますか


スタッフからの突然の退職の申し出に対し

あなたはどうしますか?

①【引き止める】

②【退職までの期間を伸ばしてもらう】

③【退職を受け入れる】

先程までにお話した辞職に至るまでのステップを知った上で、

選択肢を検討していきましょう。


①【引き止める】

ステップを5段階も超えて

心に決めた決断

恋愛に例えていうのであれば、

もう次の交際相手を決めている状態で

気持ちはほとんどなく

別れを告げてきた彼女・彼氏に対して、

もう一度気を引いて復縁しようとしているのと同じ状況です

かなりシビアな状況ですね

ここでよくありがちな対応は

給料を上げて引き止めることです

給料を上げての引き留めは

心はもう働いている現在の職場にはないので

もう給料・お金のためにしか働かなくなります

何か追加で仕事をするたびに

「これやったらいくらですか?」

「この仕事って給料に入っていますか?」

といった気持ちになります

そして、

ちょっと嫌なことがあったらすぐに辞めたくなります

また、

何かあったら辞めようと院長先生に言って

給料を上げてもらおうと足元を見て行動するようになってきますし、

裏では陰口・悪口がひどくなってきます

「私は給料のために働いているから、

 お金にならない他のことは何にもやりたくない」

「こんな職場、みんなも辞めたくならない?」

院長に辞めるって言えば給料上がるよ

そんなこと言われるようになってしまいます


そして、

もう給料を上げられないと言ったら、

「じゃあ辞めます」

あっさ辞めてしまいます。

それはそうです、

もともと心は職場にはないんですから。


②【退職までの期間を伸ばしてもらう】

「今はいきなり辞められると厳しいから、

 あと3ヶ月くらい伸ばせないかな?」

院長先生がそう言っても

スタッフは苦い顔をしながら

伸ばすことは難しいと色々な理由をつけて話してきます

それはなぜか?

もうお分かりですよね

そう、次の当て・就職先があるのです

次の就職開始時期もあるので

自分で決めた期間しかもう働きたくないのです

ただ、そうは正直にはなかなかいえないので

「ちょっとなかなか無理なんです・・・

 親の体調が良くなくって早く家に入ってくれって言われていて・・・・」

と言うだけなのです

ちょっと辞めることに後ろめたい気持ちがあるヒトであれば、

次の就職先に掛け合って

1、2ヶ月伸ばしてくれることもあるかと思います

ただ、その時はただ働いているだけなので

気持ちは入っていないですし

無責任な行動も目立つことは

想定しておかないといけないですね

理想の歯科医院づくりのメンバーに入るとは

到底思えないです


③【退職を受け入れる】

もう気持ちがないので

辞めさせることが3つの選択肢の中では

一番スムーズかもしれません

ただ、

辞めた後にスタッフが手薄になってしまうので

残っているスタッフに辞めたスタッフ分の負担がいきます

すると、

職場環境・労働環境が現状よりも悪くなってしまうので

それが新たな退職の引き金となってしまうこともあります

「院長、なんで辞めさせたの!!」

「簡単に辞めさせて、結局辞めた人の分の負担は私たちなんだよ」

「また、新人教育しなきゃならならない・・・・」

簡単に退職を受けたら今度はそれもまた

医院にとっては負担になるのです

もし、

辞めさせても辞めさせても

いつでも雇える状態だったとしても、

『辞めても次の人がまたくるからいいや』では、

組織として医院としては

理想となる歯科医院へ成長することは難しくなってきます

人手不足は解消できたとしても、

これからも歯科不況は続きます

スタッフ採用に困らなくても、

歯科医院の過当競争

患者さんの減少は止まりはしないのです

理想とする歯科医院に向けて

スタッフも含めて全員で成長できないようであれば、

過当競争に負けてしまいます

結論を言うと

『スタッフの辞職は医院にとっては悪影響の方が大きい』


優秀なスタッフを辞めないようにする為には

・そもそも「辞めよう」と思わせないようにする

・辞める初期段階で気づいて対応する

この2点がとても重要です

あなたもぜひ対策を考えてみてください

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